うつ病の治療
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不安とうつ
5.うつと不安障害の治療は違うの?
最近の考え方では、不安とうつは全く異なるものではなく、密接に関係しているとされています。

不安障害の治療もうつと同様に、脳内神経伝達物質の乱れを薬によって調節します。
従来は不安障害の治療には抗不安薬が中心的に使用される傾向がありましたが、いくつかの抗うつ薬で不安症状の改善に効果が認められるようになり、不安障害の治療にも抗うつ薬が使用されています。特にSSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)という種類の抗うつ薬は、抗うつ効果の他に抗不安効果も併せ持つため、不安障害の治療にも中心的に使用されています。実際に、アメリカやイギリスではパニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害、全般性不安障害といった多くの不安障害の治療にSSRIが使用されています。
日本では、現在のところ不安障害に用いる場合はパニック障害と強迫性障害の治療にのみSSRIが使用されています。
(→SSRIについてはUTU-NETのうつ病教室「くすりが分かる3レッスン」http://www.utu-net.com/utur/01/index.htmlをご参照ください)
イメージ また、不安障害では、不安をいかにやり過ごせるようになるかということが大切なため、認知療法も治療上の重要な役割を担っています。認知療法とは、自分の思考パターンや考え方のくせを知り、それをより柔軟性の高いものに変化させていくことで、気分の改善を図ったり、物事に対して合理的な判断をし、現実的な対応ができるように促していく方法です。
不安が病的になり不安障害が生じてしまう人の場合、自分の心身の状態や変調に敏感で、ときに過剰にとらわれてしまうことがあります(たとえば、胃がもたれる、運動後に動悸がするなど)。その身体の変調をなくそうと思えば思うほど、その部位や現象に注意が集中して、胃のもたれや動悸に対する感覚がさらに敏感になり、そうなると不安が一層強まり、その不安のために胃のもたれや動悸が強まると言った悪循環が形成されるケースが少なくありません。そのため、認知療法によって不安にとらわれないで、やり過ごすテクニックを身につけることも大切になります。


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