うつ病教室
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からだの病気とうつ病 耳鳴りとうつ
「キーン」と続く耳鳴りに強い苦痛を感じてはいませんか?

  1度や2度の耳鳴りなら誰でも経験があると思いますが、この耳鳴りがずっと続き、 生活に大きな支障が出ることがあります。
あなたは今、耳鳴りのために、以下のようなことに悩まされてはいませんか?

・ 耳鳴りのために物事に集中できない
・ 耳鳴りに対して腹がたつ
・ 夜眠るときに耳鳴りが妨げになる
・ 耳鳴りのために挫折を感じる
・ 耳鳴りのために日々の生活を楽しめない
・ 耳鳴りが職場や家庭での仕事の妨げになる
・ 耳鳴りのために雑誌、新聞、本を集中して読めない
・ 耳鳴りから意識をそらすことが難しい
・ ストレスがあると耳鳴りがひどくなる
・ 耳鳴りのために不安な気持ちになる
(Tinnitus handicap inventry(THI)より抜粋)
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  そして、あなたが耳鳴りによってこんなにも苦痛を感じているのに、病院で検査を受けても耳に異常はないと言われる、または、耳鳴りを治すくすりを飲んでいるのになかなかよくならない、といった状態が続いてはいませんか?
実は、耳鳴りの発症には単純に耳の異常だけではなく、こころの状態が大きく関与することが最近の研究で報告されています。
   

1.耳鳴りの人でも、普通の人でも聞こえている音の大きさは同じって本当?
 
  耳鳴りに強く悩んでいる患者さんの耳鳴りの音を検査したところ、10dB SL以下であることが分かりました。これは、通常では気にならない程度の音の大きさであるにも関わらず、耳鳴りの患者さんでは、これをうるさくかつ苦痛に感じているのです。このように、普通の人ではほとんど気にならないような音に対して、耳鳴りの患者さんが敏感に反応する原因の1つとして、うつ状態や不安などのこころの不調があります。大きなストレスが加わったり、うつ状態になったりすると、その防御反応として聴覚など感覚の感度が高まると言われています。そのために、これまで気にならなかった音に対しても過敏になり、耳鳴りを強く感じることがあります。
このような耳鳴りは、検査をしても特に耳に異常は見つからず、耳鳴りの治療だけをしていてもよくなりません。正常な音に対しても敏感に反応してしまう原因となっているうつ状態や不安などのこころの不調も改善しなければなりません。

2.耳鳴りに対する“とらわれ”がさらに耳鳴りを悪化させていく

耳鳴りに悩んでいる患者さんの多くに、耳鳴りへの過剰な“とらわれ”によって悪循環が形成されているケースがあります。
こころの不調や耳の病気など、いろいろな原因によって起こる耳鳴りに対して不安を感じ、その不安から耳鳴りを気にしすぎるようになり、そして、耳鳴りがよりいっそう強く、苦痛に感じるようになるといった悪循環のループです。
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  このような場合、耳鳴りに対する不安や心配などを治療で改善することで、耳鳴りへのとらわれが改善され、耳鳴が気にならなくなることがあります。 そのため、通常の耳鳴りの治療に使用されるおくすりと一緒に、抗うつ薬などのおくすりを使用して耳鳴りへのとらわれの原因となる、うつ状態や不安を改善する治療が必要となる場合もあります。

3.大切なことは、耳鳴りにどのくらいこころの不調が影響しているかを知ること
 
苦痛な耳鳴りにずっと悩んでいる状態が続いている人は、耳鳴りにこころの状態がどのくらい影響しているかを知ることが大切です。
実際に、苦痛な耳鳴りに悩んで耳鼻科を受診している患者さんの20〜30%が何らかの心理的な問題を抱えていることが報告されています。
まずは、あなたが耳鳴りを感じている背景に、うつ状態や不安などのこころの不調はないか、また、うつ状態や不安が耳鳴りへの過剰なとらわれを生じていないか、病院で検査を受けてみることが大切です。

4.耳鳴りでいろいろな病院を回ったB子さんの例
 
B子さんが耳鳴りを強く感じるようになったのは、就職して5年目の春ごろからでした。それまでも、忙しいときや仕事で大きな失敗をして精神的に不安定なときに、ときどき耳鳴りを感じることはありましたが、今回のようにずっと耳鳴りが気になって仕事にも集中できないというほどではありませんでした。B子さんの耳鳴りは、いろいろな音が頭のなかを駆け巡り、耳からそとへ抜け出るような感じだといいます。内科や産婦人科を受診しても検査で特に異常は見つかりませんでした。しかし、B子さんの耳鳴りは徐々に悪化し、夜も耳鳴りが気になって眠れない日々が続くようになったので、病院で睡眠薬を処方してもらいました。友達に勧められて耳鼻科を受診し、そこで処方された耳鳴りを止めるおくすりをのむと一時的に耳鳴りは治まるのですが、その効果は持続されずまたすぐに耳鳴りが気なります。そして、B子さんは担当の先生に「この耳鳴りさえなければ・・」と何度も訴えました。

担当の先生は、何度か問診や検査を重ねているうちに、B子さんの耳鳴りには、耳鳴りに対する過剰なとらわれが悪影響を及ぼしているのではないかと判断し、耳鳴りに対する不安やとらわれをとるための治療が始められました。
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