うつ病教室
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おくすりのはなし
Lesson1:抗うつ薬がうつ病の治療に必要な理由

抗うつ薬がうつ病の治療に使用される理由は、うつ病で生じる脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正するためです。抗うつ薬を服用することで、気分の落ち込みなどが改善されても、それはくすりによって性格が変わったわけではないことを理解しましょう。

○うつ病の原因は脳内神経伝達物質のバランスの乱れ

人間の脳は約1000億個の神経細胞からできています。そして、脳内での情報(命令や指令)は“神経伝達物質”という物質の仲介によって、細胞から細胞にスムーズに伝えられるシステムになっています。
バケツリレーをイメージしてみると分かりやすいかもしれません。
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しかし、うつ病の人では、この神経伝達物質のうちセロトニンやノルアドレナリンという物質が減少してしまい、情報がスムーズに伝わらなくなります。セロトニンやノルアドレナリンは意欲や活力を伝える働きをしているため、この情報の伝達がスムーズにできなくなると憂うつや意欲の低下など、うつ病の症状が現れるようになります。
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○抗うつ薬が神経伝達物質のバランスの乱れを修正

神経細胞からほかの神経細胞に情報を伝達するために放出されたセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質は、受け手の細胞に情報を伝達したあと、その一部は元の細胞に再び取り込まれます。
 

抗うつ薬を投与しない場合
抗うつ薬を投与した場合
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抗うつ薬はこのセロトニンやノルアドレナリンが再び取り込まれる入り口に蓋をして、細胞への再取り込みを防ぎます。これによって、うつ病の人で減少している細胞間隙のセロトニンやノルアドレナリンの量が増加するため、意欲や活力などの情報伝達が繰り返しスムーズに行われるようになり、抑うつ気分や不安感が改善されます。
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