強迫性障害(OCD)教室
強迫性障害について
強迫性障害の原因
強迫性障害の治療
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強迫性障害について
「これって、やりすぎ・・・?」と感じたら、
それは病院へ行くサイン!

一生懸命、ミスのないように仕事に取り組むことは決して間違ったことではありません。そのために、仕事の資料を念入りに確認することも病的であるとは言えません。このようなことは誰にでもあることで、このように真面目にコツコツやるタイプの人が全て強迫性障害になるというわけではありません。
しかし、自分の行為に「あれ、これって少しやりすぎてない・・・?」と疑問を感じているにも関わらず、行為が次第にエスカレートしていくような場合には、そのままにせず、一度医療機関を受診して、専門医に相談することをお勧めします。

 

〔なかなか強迫性障害と気づかずに長い間苦しんだD子さん〕
D子さんは、大学卒業後に会社の事務職として就職しました。まじめに一生懸命仕事に取り組む姿勢が評価されて、入社4年目には、会社にとって重要な情報処理業務を任せられるようになりました。この頃から、「処理を間違えて会社に大きな迷惑をかけるのではないか」という考えが時々頭に浮かぶようになり、パソコンに入力したデータや書類を念入りに確認するようになりました。もともと几帳面なタイプだったのですが、D子さんの確認行為は徐々に過剰になっていきました。パソコンのスイッチを消した後で「本当にあのデータは間違っていないか」ということが気になり、再びパソコンのスイッチを入れて確認したり、ゴミを捨てた後でもう一度拾い出して、大切な書類を捨てていないかを何度も確認するようになったのです。また、家に帰ってから食事や入浴をしているときでもふと、「今日の書類に間違いがあったかもしれない」という考えが侵入的に浮かぶようになりました。「ていねいに確認したから大丈夫なはずだ」と自分に言い聞かせても胸騒ぎのような不快感が消えないために、わざわざ会社に確認に戻ることもありました。「こんなに何度も何度も確認するのは少しおかしい」と思いながらも、そのままにして仕事を続けているうちに、D子さんの確認行為は仕事上だけでなく、家に帰ってもカギやガスコンロのスイッチが締められているか何度も確認行為をくり返すようになりました。イメージ
このような状態が1年近く続き、こころもからだも疲れてしまったD子さんは、会社を辞めたいと上司に相談しました。近頃のD子さんの様子をおかしいと感じていた上司は、一度、医療機関を受診してみることを勧めました。
1週間後に精神科を受診したところ、強迫性障害であるとの診断を受けました。
くすりによる治療が開始されて2週間ほど経過すると、「大丈夫だろうか?」といった強迫観念の生じる頻度は変わらないものの、「たいした問題ではない」、「確認がめんどうだ」と思えるようになったために、実際に確認するといった行動を起こす回数は少しずつ減少していきました。
今では、症状はだいぶよくなり、また職場で元気に働いています。



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