強迫性障害(OCD)教室
強迫性障害について
強迫性障害の原因
強迫性障害の治療
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強迫性障害について
困ったことに、なかなか見つからない強迫性障害

強迫性障害を発症して何年も経過してから医療機関を受診するというのは決して珍しいケースではありません。10年以上も経過していることもあります。
患者さんは自分の強迫行為や強迫観念に対してばかばかしさや、無意味さを感じているので、家族や周囲の人に知られて「頭がおかしい」と思われないかと不安に思い、自分の中にじっと閉じ込めてしまうことが少なくないようです。もっとも、最近では、強迫性障害の患者さんが必ずしも常に自分の行動や考えに無意味さやバカばかしさを感じているわけではないという見解も出てきました。そのため、強迫性障害の診断基準でも、「ある時点で、強迫観念または強迫行為が過剰である、または不合理であると認識したことがある」というように、ずっと継続して自分の行為や考えに不合理さを感じていなくてもよいとされています。そうして考えれば、患者さんは自らの心配事について半ば本気で悩んでいることも多いわけで、その場合は心配の内容に一致した科を受診することはあっても(エイズ恐怖の患者さんがエイズ検査を希望して受診するなど)、心配のしすぎを主訴として精神科や心療内科を受診しようと思わないのも無理はないでしょう。いずれにせよ、強迫性障害の患者さんは他人から自分がどう見えるかをきちんと判断することはできており、決して“頭がおかしくなってしまった"のではないということを理解してください。



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